法然上人第九番霊場 西山国師十四番霊場

  • 奈良県葛城市當麻1263

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當麻寺にある當麻曼陀羅はひとつではありません。

2017/04/20 公開

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撮影を担当させていただいた松下です。
ホームページにリニューアルにあたって初めて當麻曼陀羅の存在をおうかがいしました。

藤原鎌足の曾孫と言われる中将姫が織りあげた伝説の曼陀羅。
貴族だけでなく文字の読めない人々に浄土信仰を伝えたとされ、平安時代末期から鎌倉時代ごろの浄土信仰の盛り上がりとともに大きな注目を集めたようです。
(このあたりの内容は當麻寺の歴史中将姫の伝説をご確認ください。)

伝説の起源となったは當麻曼陀羅はいわゆる「古曼荼羅(国宝)」と呼ばれるようです。
この古曼荼羅は残念ながら一般公開されていないでそうです。

現在當麻寺にお越しになってご覧いただける當麻曼陀羅は2つ。
第二回の転写である文亀本(重要文化財)は當麻寺の本堂である曼陀羅堂でご覧いただけます。

當麻曼陀羅(文亀本)

▲當麻曼陀羅(文亀本)

見せていただいた時には當麻曼陀羅の知識を多少なりとも持っていたのでそのスケールに圧倒されました。
ぜひ一度ご覧ください。
※時期によっては文亀本ではなく、貞享本が曼陀羅堂で見られるようです。

當麻寺奥院の宝物館では江戸時代の當麻曼陀羅延宝本がご覧いただけます。
延宝本はガラスを挟んで間近でご覧いただけるのが特徴です。

當麻曼陀羅延宝本

▲當麻曼陀羅(延宝本)

上記の文亀本・貞享本・延宝本は絵なのですが、奥院にはもうひとつ「綴織當麻曼陀羅」と呼ばれる、当時の技法と同じく糸で織られた當麻曼陀羅が例年11月上旬に期間限定ではあるもののご覧いただけるとのことです。

中将姫の時代から今日まで、様々な形で遺された當麻曼陀羅。
当時の人々がどういう想いで見ていたのかを考えると、大河ロマンを感じますね。

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